憧れの客室乗務員(キャビンアテンダント)として仕事を始めたものの、実は思わぬ職業病が原因で退職を余儀なくされる場合があるそうです。
客室乗務員泣かせの職業病 航空中耳炎
それは、航空中耳炎です。
ほとんどの方が飛行機に搭乗した際、離陸や着陸時に耳の奥がキーンと痛くなってしまうといった現象を体感したことがあると思います。飛行機ではなくても、エレベーターや標高の高い山に行った時など、耳の奥が痛くなることがありますよね。
大抵の場合、鼓膜を動かしたり、あくびをしたりすることで解消されることが多いようですが、客室乗務員(キャビンアテンダント)の場合は、繰り返し発症してしまうという点が問題となってしまいます。
そもそも航空中耳炎になってしまうと、客室乗務員(キャビンアテンダント)は乗務停止となってしまい、仕事が続けられません。
その理由は、解消しないまま搭乗すると頭痛や耳鳴りに襲われ、一晩経っても解消しないといった悪化してしまう可能性があるからです。
乗るたびに繰り返し航空中耳炎を繰り返してしまうと、業務にも支障が発生しますし、悪化することで鼓膜が引っ張られ充血したり、内側に液が溜まったりする場合があります。症状を繰り返す場合は、その人が持つ元々の耳管機能に問題があるため、改善されないようであれば痛みや症状の辛さのあまり、退職を余儀なくされた人もいます。
客室乗務員の特殊な職業病
憧れて手にした職業でも、客室乗務員(キャビンアテンダント)には特殊な職業病が存在します。思わぬ症状が悪化の一途をたどり、予防法や治療を試しても改善の兆しがなく、悪化する一方だとする場合は退職せざるを得ません。
航空中耳炎というのは、誰しも発症しますが、全くならないという人もいます。
個人差はありますが、客室乗務員(キャビンアテンダント)は休む間もなく乗り継ぎを繰り返し、気圧の変化を常に受け続けてしまいます。通常とは異なった気圧の受け方により、完全な解消することなく耳に負担をかけてしまうことが悪化の要因とされています。
また、航空中耳炎を繰り返してしまう原因として睡眠不足などの体の疲れや、ストレスによる場合もあるそうです。こういった問題が原因となる場合、解消する術が少なくなってきてしまいます。
航空中耳炎の解消法
では、航空中耳炎になった場合はどうしたらいいのでしょうか。
まずは航空中耳炎の解消法で最もポピュラーなやり方は、「嚥下方法」です。唾をゴックンと飲むことにより解消されます。もしくは、鼓膜を自分で動かせることができる場合は、そういったやり方で解消することも可能です。
ただ、解消されたといっても一瞬で元の状態に戻ったというよりは「悪くない」くらいではないでしょうか。客室乗務員(キャビンアテンダント)のように、地上に着陸しては、すぐに搭乗して上空へといったことを繰り返すことで、より強い痛みや症状が出てきてしまうそうです。業務中にそういった事態になっては非常に大変です。
予防法や治療法はあるのですが、その対処をすることで症状がなくなり客室乗務員(キャビンアテンダント)を続けられるのかどうかをよく確認し、体調管理をしっかりと行っていくことが一番かもしれません。