客室乗務員だから感じられるやりがいがある

客室乗務員の仕事は、一見華やかに見えますがそうではありません。

早朝から深夜まで不規則な勤務。国内線でも12時間近く勤務をする日もあり、国際線になれば12〜13時間のフライトに加えて時差があるため、実はかなり体力が必要な仕事です。

客室乗務員の主な業務は二つ。機内でのサービス要員としての業務と、保安要員としての業務です。

機内という特殊な環境で、毎日多くのお客様に出会い、安全で快適に目的地へお連れする。会社のフロントラインに立ち、直接お客様と接することができる客室乗務員の仕事には、やりがいを感じる瞬間は多々あります。

今回は、客室乗務員の仕事で最もやりがいを感じる二つの場面についてお話しします。

①お客様のニーズに応えられた時

飛行機には、子供からお年寄りまで様々な年代のお客様が搭乗しています。国籍も違えば、利用目的も違い、求められるニーズも異なります。

マニュアル通りの対応では、全てのお客様のニーズに応えることはできません。それぞれのニーズに合わせて柔軟に対応できる臨機応変さが必要になります。

すべてのお客様が機内で快適に過ごしていただくことはとても難しく、クレームを頂戴することもあります。

赤ちゃんの泣き声、隣の人の話し声、リクライニングの倒し方ひとつ取っても、機内という限られた空間の中では全てが大きなことなのです。フライト時間が長くなればなるほど、疲れもたまり、眠れない、気分が悪い、という体調の変化も出てきます。

お客様の出す小さなサインを見逃さず、それぞれのお客様のニーズに応えることができ、満足いただけた時にやりがいを感じます。

②何事もなくフライトが終わった時

パイロット、整備士、地上係員などの多くの人が関わってひとつのフライトが飛んでいます。毎回違うクルーメンバーでの乗務に加え、毎回違うお客様が搭乗されます。

毎日のフライトには、ひとつとして同じものはないのです。前はこのサービスで喜ばれたからといって、今回も同じサービスで満足されるとは限らないのです。

悪天候や遅延というイレギュラーに加え、上空という特殊な環境下では体調を崩されるお客様もいらっしゃいます。中には、お医者様を探して、力を貸していただかなくてはならないような場面に遭遇することもあります。

保安要員としての客室乗務員の仕事には、万が一の事態の際、お客様の安全を第一に考え、お守りする使命があります。

大きな事態が起こらず、何事もなくフライトが終わった時、時間通りにすべてのお客様を目的地にお連れすることができた時は、達成感とやりがいを感じる瞬間です。

まとめ

客室乗務員は「ありがとう」と言ってもらうために仕事をしているわけではありません。自分の基準ではなく、常にお客様の立場に立って、それぞれに満足していただける対応を追及する終わりのない仕事です

「お客様のニーズに応える。」

「何事もなく時間通りに目的地にお連れする。」

すべてのお客様にとって当たり前と感じることを当たり前にできることこそが、客室乗務員の仕事のやりがいだと感じます。

 

その他のおすすめコンテンツ