「客室乗務員(キャビンアテンダント)」を目指すにあたって、客室乗務員に向いている人のタイプや客室乗務員という仕事で求められる能力や適性を知っておくことは、エアライン受験にプラスになるはずです。では、どのような人がCAに向いているのでしょうか?

容姿よりも求められるもの

一般的な学力や教養に加え、語学力、容姿淡麗でなくてはならない?そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

客室乗務員には、機内でのサービス要員としての適性と保安要員としての適性が求められます。また、毎回のフライトを違ったクルーと共にし、毎日が一期一会。

各地を飛び回る客室乗務員という仕事は、華やかに見えて実は体力勝負の仕事です。

人と接することが好き

これは客室乗務員に求められる最低限の適性です。客室乗務員は、お客様を安全で快適に目的にお届けするという任務があります。

しかし、これだけでは日々のフライトを務めることはできません。

私でも客室乗務員になれる?という疑問をお持ちの方も、客室乗務員を目指して日々ブラッシュアップ中の方にも参考になるよう、「人と接することが好き」という最低限の適性に加えて、どのような能力や適性が求められているのかをご紹介します。

その1 チームプレーとコミュニケーションスキル

客室乗務員の仕事は、毎フライトを同じメンバーで行うわけではありません。その日初めて会うクルーと一緒に仕事をすることも多々あります。パイロット、整備士、地上係員等、ひとつのフライトに関わる全ての人と協力してフライトを作り上げています。

どんな人とも苦手意識なくお話しすることができ、限られた時間の中で正確な情報を共有しながら協力する姿勢が大切です。

その2 自己管理能力と体力

客室乗務員の仕事は不規則な仕事です。早朝から深夜まで、毎日の勤務時間はバラバラで睡眠時間の調整も大変です。

国際線の場合は時差もあり、12時間を超えるフライトもあります。 国内線の場合は1日に4回離着陸を繰り返すこともあり、ハードスケジュールが続きます。お客様のお荷物の上げ下ろし、重いカートを押しながらの機内サービス等、実は体力勝負の仕事です。

日頃から自己管理に気をつけて体調を整え、どんなフライトでも務めることができる体力が必要です。また、いざという時には保安要員としても役目を果たさなくてはなりません。お客様をお守りする上で必要な体力を維持するべく、日々努力が必要です。

その3 向上心

客室乗務員になってまず待ち受けているのが厳しい初期訓練です。約2か月という長い間、分厚いマニュアルを頭に叩き込み、客室乗務員としての知識と技能を学ばなければなりません。緊急保安訓練は、初期訓練以降も毎年1回繰り返し行われます。

客室乗務員の仕事は、日々変化が多い仕事でもあります。ルールが変わりマニュアルが改訂される都度、新しいことを学び、厳しい訓練と試験を繰り返していかなければなりません。また、毎日のフライトはひとつとして同じものはありません。日々学習し向上しようとする姿勢が大切です。

その4 冷静さと判断力

機内という限られた空間の中では、いろいろなことが起こります。機材故障や 悪天候で目的地に着けないなどのあまり起こらないイレギュラーな事態、お客様が体調を崩されることもあれば、クレームに対応しなければならないこともあります。

いざという時、客室乗務員が慌てていているようでは、お客様は不安になりますよね。どんな状況下においても、冷静さを失わず落ち着いて対応する能力が求められます。

また、万が一の際に、迅速に的確な判断が下せるよう、状況を把握する能力と判断力を身につける必要があります。日頃の努力に併せて、経験、そして何より自身の元々の適性の差が出る部分でもあります。

客室乗務員に向いている人のまとめ

いかがでしたか。機内という特殊な環境であらゆることに対応しなければならない客室乗務員の仕事は、意外にも体力勝負であることにお気づきになられたでしょうか。

マニュアル上の学習に加え、その場で臨機応変な判断を求められることもあります。はじめから全ての適性を兼ね備えている人はそういません。皆、苦手な部分があります。

しかし、苦手な部分を苦手なまま放置せず、向上心を持って努力することが大切です。そしてその全てのベースは、自己管理がきちんとできており、 常にベストパフォーマンスを発揮できること。

笑顔を忘れず、どんな時でも冷静に、「この人になら安心して任せられる」と思っていただけるような客室乗務員を目指してくださいね。

 

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