グランドスタッフはとても人気のある職種です。空港の表舞台である華やかな仕事に憧れ、たくさんの人がなりたいと思い目指しています。

その憧れのグランドスタッフになるには高校卒業後どうするべきか?残念ながらはっきりとした答えはありません。なぜならグランドスタッフになるための道は一つではないからです。

今日も空港ではいろんな経歴を持った人たちがグランドスタッフとして働いています。ではそのスタッフたちはいったいどのような経歴でグランドスタッフになれたのでしょうか?

グランドスタッフになるには1:経歴はさまざま

日系グランドスタッフAさん

高校生の時、Aさんはエアライン業界の仕事に漠然とした憧れを持っていました。

高校卒業後は大学に進学しました。専攻は経済学でしたが、やはりエアライン業界で働きたいと思い、グランドスタッフを目指すことにしました。日系外資系問わず応募し、日系のグループ会社から内定をもらいました。

実際の仕事はとても大変ですが、どうしてもエアライン業界で働きたかったので充実した日々を送っています。

外資系グランドスタッフBさん

子供の頃からグランドスタッフになりたかったBさんは、地方の高校を卒業後、迷わずにエアラインスクールに進学しました。スクール卒業と同時にアジア系航空会社の関連会社に応募して採用となり、国際空港にてグランドスタッフとして働くことになりました。

空港の近くにて一人暮らしをしています。一日中空港内を走り回ることもありますが、体力には自信があるので大丈夫です。先輩方に仕事を教わりながら多くのことを学ぶ毎日です。

日系グランドスタッフCさん

Cさんは短大卒業後、オーストラリアに一年間留学しました。帰国して外資系航空会社の関連会社に就職し、グランドスタッフとして働くことになりました。

英語での日常会話は問題ありません。カウンター業務では主に外国からのお客様のご案内や、英語が苦手なスタッフのフォローなどもします。ただ、グランドスタッフの仕事だけでなく英語力の向上をも望んでいるので、もっと英語をたくさん使う外資系航空会社のグランドスタッフに転職できる機会を待っています。

外資系グランドスタッフDさん

短大を卒業して百貨店で働いていたDさんは、接客が好きで販売の仕事を頑張っていました。しかしグランドスタッフの仕事を知ってからはどうしてもグランドスタッフになりたいと思い転職することを決意しました。

仕事の傍ら、エアラインスクールにてグランドスタッフの講座を受けました。外資系航空会社の関連会社が求人を出していたので応募、無事受かることができました。

全く異なる仕事内容ですが、接客業務の経験とスクールに通ったおかげで入社してすぐに即戦力となっています。

外資系グランドスタッフEさん

小さい頃から客室乗務員になりたかったEさんは大学にて英米文学を専攻しました。大学在学中は留学にも行き、英語には自信があります。日系外資系こだわらず、客室乗務員の求人に何社も応募しましたが一社も受かることができませんでした。

その後、ある企業にて事務の仕事に就き数年働きましたがエアライン業界で働く夢を諦めきれず転職することにしました。今度は客室乗務員ではなく外資系航空会社のグランドスタッフになりたいという気持ちが強くなったので、求人を見つけるたびに応募し、なんとかグランドスタッフになることができました。

グランドスタッフになるには2:準備は早めに

上に挙げたようにグランドスタッフになる道は一つではありません。そしてどの時点で準備に取りかかったのかにもよって対策も変わってきます。

もちろん航空会社のニーズに合っている人材でなければ採用されませんので、それなりの努力が必要です。たとえ航空会社のニーズに合っていたとしても、グランドスタッフは体力と思考の柔軟さを求められるため、大学を卒業してからや就職をしてからかなり時間が経っているとなかなか採用に至らないことが少なからずあります。

一方で、語学留学など仕事に活かされる経歴のために時期が遅くなった場合は、逆に長所として受け入れてくれることももちろんあります。ただグランドスタッフになれる確率としては、回り道することが決して可能性を高くするものではありません。

グランドスタッフへの最短距離は?

高校生の早い時点でグランドスタッフになると決心したなら、高校卒業後、航空系の専門学校(エアライン専門学校)に通うのが一番の近道でしょう。航空系専門学校の良いところは、合格のための受験対策やグランドスタッフになるために必要な教育を受けられ、各航空会社の採用情報も得ることができるところです。

もしすでに大学進学や就職をしてからグランドスタッフを目指すことになった場合は、通学や仕事をしながら通えるコースを設けている専門学校やエアラインスクールを利用するのも一つの方法です。

グランドスタッフになるには:まとめ

エアライン業界の求人は実に流動的です。世界情勢や景気にも大きく影響されます。そして各航空会社とも新卒だけを採用する時もあれば、必要に応じて中途採用を行う時もあります。特に外資系はいつ求人を出してどんな人材をどれくらい採用するのかがよめません。

このように変動的な求人情報をも専門学校やエアラインスクール側から提供してくれるという点でも、グランドスタッフを確実に目指すなら専門学校やエアラインスクールに通うのが一番の近道と言える理由です。

もちろん独学で目指すことも十分可能です。どちらにせよ、グランドスタッフは人気があって競争率も高い職種です。グランドスタッフになると決めたらすぐに対策を講じ、できるだけ早く準備をして臨むべきでしょう。

 

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