学生が航空業界を目指すために
航空業界を目指す人のための学校、エアラインスクール。ここは地上職員、客室乗務員などを志す人が集まり共に学ぶことができるセカンドスクールのような存在です。
新年度を迎えた今、まさに入学を検討されている方も多いのではないでしょうか。今回は学生に向けたエアラインスクールを選ぶポイントをお伝えします。
エアラインスクールで学べること
そもそもエアラインスクールではなにが学べるのか。履歴書・面接・英語面接対策、化粧・歩き方・写真…などなど。一般的な就職面接と結びつきにくい歩き方や照明写真にまでこだわるのか。それは航空業界の面接が珍しいものだからなんです。
証明写真から所作・化粧など面接スタイルは会社によって異なります。ウォーキングをする面接も珍しくありません。スクールではそういった過去の面接を基に授業を組んでくれます。
面接内容は自分で調べればよいのでは?と思うかたもいるかと思います。しかし、時間と労力に反する内容量になりがちです。というのも、面接のスタイルが過去と変わったり必ずしも正しい情報がネット上にあるとは限りません。
また、エアラインスクール限定の過去受験アドバイスもあったりします。スクールでは受験者へアンケートを取りすぐに最新の受験情報を得ることができます。
特殊な業界だからこそ効率よく情報を得ることができるのはスクールの大きな利点の一つです。
学生向けのコース
学生向けとして大切なのは、授業の時間帯、料金の比重が大きくなります。スクールによっては授業数にとらわれず大学、短大への在学中を通してサポートしてくれるところもあります。他の業界とも合わせて面接していく場合や、授業への融通が利くことなどもポイントの一つです。
社会にまだ一度も出ていない学生だからこそ学ぶべき内容として、入室方法から書類の渡し方、などの基礎も学ぶことができます。学部を問わず必要な内容を習得できるのも特徴です。TOEICや英検などもこの業界には必要な資格です。そこも補強できるとなれば英会話に通う手間も省けます。
スクールによっては授業は必ず面接時のスーツスタイルで受けるというルールがあるところもあり、普段の大学とは異なった環境に無理にでも身を置くことで受験への意識も高まります。
学生だからこそ
同じ業界を目指す仲間を大学で探すことは難しいかと思います。また学業とともに部活・サークル・アルバイトなど学生には社会人とは異なる忙しさがあります。スクールでは学生同士さまざまな情報を共有し、支えあって乗り越えて行けます。
そして私にとって大きかったのは講師の方々でした。スクールを決める上で、様々な点はありますが講師の方やスクールの雰囲気はとても大切です。
私はスクールの体験授業に参加した際にある一人の講師が「あなた自信持ったら受かるよ?」と言われ入学を決意しました。私は隠していたつもりだった弱点にすぐに気づいてくれたことが大きなきっかけでした。
その後私は今まで二社の航空会社で勤務してきました。そしてエアラインスクールにも学生時代と社会人時代に二校通った経験があります。
いろいろなスクールを見た中で共通して言えるのは《自分に合った道を選ぶべき》ということです。通わずして受かる人もいますが、講師との出会いを含め私にはなくてはならない存在でした。
選ぶ上での注意点
学生がスクールを選ぶにあたり注意して欲しいのはエアラインスクールの実績、講師の経歴、スクールの料金システムがしっかりしているかです。入学しただけで受かった気になってしまいがちですが、そこからがスタートです。しっかり親や先生と相談して決めることが大切です。
スクールによっては個人経営もあり、信用問題など金銭面でのトラブルに巻き込まれることもあります。できる限りスクールには自分の足で出向き慎重に選ぶことで自分にあったスクールに出会えるかと思います。